院長コラム 

だいとうレディースクリニック

習慣流産1  中隔子宮と双角子宮
 習慣流産、不育症の原因の1つとして子宮の奇形があります。
 代表的なものは中隔子宮と双角子宮です。

 子宮は左右のくだ(ミューラー管)が合わさり作られます。双角子宮はミューラー管の癒合不全が原因で、中隔子宮は子宮中隔の遺残によるものです。よく似ていますが、まったく違った状態です。

 中隔子宮(写真)のほうが流早産の原因になります。治療法としては手術になりますが、最近は子宮鏡を用いて比較的簡単に形成できます。

 双角子宮は流産はしにくいですが早産や赤ちゃんの発育が悪くなったり(胎児発育遅延)、難産になったりする場合がありますので、妊娠中に注意して対応する必要があります。場合によっては子宮形成術を行います。
 

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