院長コラム 

だいとうレディースクリニック

避妊法
日本での避妊法としては下記の方法があります。
一年間に100人のヒトが理想的な使い方をした場合に妊娠する人数(パール指数)を下に示しました。(カッコ内は一般的な使い方の場合)

               パール指数
コンドーム            2   (15)     
リズム法(荻野式、BBT)    1~9   (25)     
殺精子剤             18  (29)
     
経口避妊薬(OC,ピル)     0.3  (8) 
避妊リング(IUD)      0.1-0.6   (0.1-0.8)   
                                
避妊手術            0.1-0.5  (0.15-0.5)

殺精子剤までは古典的避妊法、経口避妊薬以下は近代的避妊法と言われています。
実際には理想的な使用は難しいので、古典的避妊法では多くの方が妊娠します。日本以外ではコンドームは感染症予防の方法とされています。

経口避妊薬は低用量となり副作用も少なく避妊効果も高く、出産の経験のない方にお勧めです。経口避妊薬での妊娠は飲み忘れ、下痢などの体調不良などが原因です。3日間忘れた場合、すぐ飲みはじめ1週間の避妊が必要です。

避妊リング(IUD)は以前に比べると装着も非常に簡単になっており、充分な避妊効果が期待できます(銅付加型IUDは99.9%以上の避妊効果あり)。種類によって2年間あるいは5年間有効です。

最近では経口避妊薬と避妊リングを合わせたようなシステム(LNG-IUS:ミレーナ)も発売されています。1回の装着で5年間有効とされており、セレブ御用達(値段が高いから?)とも言われています。通常のIUDでは月経量が増える場合がありますが、ミレーナは逆に月経量が減少しますので過多月経の方にお勧めです。

外国では経口避妊薬以外にも注射、貼り薬、膣リングなどの方法も一般的になっています。残念ながら現在のところ日本では承認されていません。 


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