院長コラム 

だいとうレディースクリニック

月経困難症
 生理痛がひどく、日常生活に支障をきたす状態を月経困難症といいます。

 原因としては子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などの病気による場合(器質性)と特に原因の無い機能性といわれる場合があります。

 原因がある場合(器質性)は徐々に症状がひどくなります。薬で効果が不十分であれば手術も考える必要があります。

 原因のない場合(機能性)は薬による治療になります。

 薬としては痛みの原因(プロスタグランディン)を抑える鎮痛剤、ピル、漢方薬、子宮収縮を抑える薬などがあります。
鎮痛剤もいろいろ種類があります。通常の鎮痛剤は短時間しか効果が持続せず痛みを感じてしまいます。長時間効果のあるピロキシカム、メロキシカムが有効です(あたらしい鎮痛剤の適応症には直接、生理痛とは記載されていません:腰痛症などの病名が多くなっていますが効果はあります)。1日1回1錠で効果は24時間持続します。通常2日から4日程度服用します。即効性はありませんので痛いときには通常の鎮痛剤を追加で服用します。

妊娠を希望されない方にはピルがお勧めです。ピルを服用すれば月経量が少なくなり痛みも少なくなります。また月経の日も調節できます。低用量ピル、超低用量ピルが保険で利用できます。


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