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クラミジア感染症
 
 性行為感染症のなかでクラミジア感染が増加しています。淋病などと違って、あまり症状がありませんが、おりもの、少量の出血、腹痛などがあれば要注意です。場合によっては、ひどい腹膜炎をおこすこともあります。
   クラミジアは普通の細菌と違って細胞の中に住み着いて長く感染が続きます。昔はトラコーマといって目の病気の原因として非常に頻度の高く、失明の原因の第1位でした。最近は子宮頚管炎、卵管炎が多くみられます。クラミジアの感染をくりかえすと卵管(卵を運ぶ管)がその周囲とくっついて不妊症になります。
   普通の抗生剤は効果がありません。マクロライド系、テトラサイクリン系が効果的です。当院ではジスロマックSR1回服用がお勧めしています。 
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