院長コラム 

だいとうレディースクリニック

習慣流産2 黄体機能不全
 習慣流産の原因としてホルモンや代謝の異常があります。甲状腺機能の異常、糖尿病、その他いろいろ考えられますが、その中でも、黄体機能不全(卵が排卵した後、黄体になる。その黄体の働きが良くないこと。)は習慣流産や不妊症の原因として最も頻度の高い異常です。

 黄体機能は基礎体温である程度、分かります。高温期が短い(10日以内)場合や低温期との差が少ない場合はホルモン検査と超音波検査を行います。黄体ホルモンは高温期には上昇し、12ng/ml以上になります。10ng/ml以下の場合、子宮内膜が薄い場合などは機能不全と診断されます。病理組織検査を行い、子宮内膜の日付け診断を追加する場合もあります。

 治療としては黄体機能を刺激する方法、黄体ホルモンを補充する方法、排卵を刺激する方法が行われています。


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